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第22回ユニバーシアード冬季競技大会 500m男子 金メダル 長島圭一郎

(C)photo kishimoto
第22回
ユニバーシアード冬季競技大会
(2005/インスブルック)
スピードスケート
500m男子 金メダル
長島圭一郎

 

SPORTS IMPACT
  オリジナルGALLERY
(C)photo kishimoto
vol.234-2(2005年 1月21日発行)
高山 奈美/スポーツライター

報じられずに終わる世界的スポーツ祭典

岡崎 満義/ジャーナリスト
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報じられずに終わる世界的スポーツ祭典
高山 奈美/スポーツライター)

 ハンドボールの男子世界選手権開幕が1月23日に迫った。

 日本は実に8年ぶりの出場となる。前回は熊本開催の世界選手権で出場国枠での参加だったことを考えると、力ずくで勝ち取った今回の出場はおおいに意義あることだ。

 と、胸を張って言いたいところだが、今回のアジア予選は出場常連国の予選棄権というかたちで日本にそのチャンスが巡ってきたわけで、声のトーンは少し下がる。

 それはさておき、今回、男子日本代表チームの世界選手権出場が8年ぶりになるというにもかかわらず、メディアの取り上げが余りにも少ないことに不満を憶えている。

 確かに日本は強豪が顔を揃える予選グループに属し、決勝トーナメント進出の望みは小指の先ほどという見解もある。このことが、メディアが取り上げるハードルを高くしてしまっているのかもしれないが、それにしても、もう少し前面に出ても良いはずだ。

 とくにヨーロッパのスポーツシーンにおいては、このハンドボールの世界選手権は、サッカーとまではいかないまでも、それに負けず劣らずの注目を集め、国を揚げてのイベントとなる。いくつかの国では自国の健闘、あるいは不甲斐なさが連日新聞の一面を飾り、テレビ番組ではトップニュースで報道される。サポーターの熱狂ぶりもハンパではない。

 近年では、ヨーロッパの加熱ぶりがアフリカにも飛び火し、今回のチュニジア大会はその火を一層強くするだろう。大会の盛況は間違いない。いまや、ハンドボールはヨーロッパからアフリカへ確実にシェアを広げつつある世界的スポーツだ。

 これだけ国際的に認知されたスポーツの祭典を日本でほとんど取り上げられないのはなんとも寂しい。これは何もハンドボールに限ったことではない。この際、日本代表が世界レベルに達していないという理由は横に置いておくとして、新たな世界のスポーツシーンをもう少し積極的に開拓するゆとりがほしいものである。

 まずは日本代表チームの健闘を祈りたい。


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