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vol.365-1(2007年8月14日発行)
松原 明 /東京中日スポーツ報道部
「タイ女子サッカーの意気込み」

 北京五輪を目指す、サッカー日本女子代表は、12日、タイに5−0で完勝。無敗で最終予選を突破。男子に先駆けて出場を決めた。

 しかし、日本の話ではない。「日本をいつかは倒したい」と、チャレンジャー精神を見せた、タイ代表の若さあふれる動きを注目して欲しいのだ。

 平均年齢19.6歳のヤング・イレブン。最年長、主将のDFゲウベーンでも22歳。U19女子アジア選手権で、3位に入った新鋭を中心に編成して挑んできた。国際試合の経験不足から、日本の早いパス回しに振り回され、簡単に突破されてしまうと、すぐにDFラインを修正した。

 浅めのオフサイド・トラップを仕掛けて(実にオフサイドFK18本)、日本のサイド攻撃を封じた素早い対応に、将来、恐るべき存在になることを感じさせた。

 足元の球さばき、スピード十分な突破力。基礎技術はしっかりしたものがある。日本のミスに乗じて、ゴールを破りそうなシーンが2回もあった。

 ヨットプラン監督は、「5年前に0−11で敗れ、何もできなかった韓国相手に、今回は1勝1分け。互角にやれるまでに追いついた。今年末に開く東南アジア大会に優勝し、あと2年で日本に追いつきたい」という。

 アジア女子ベストイレブンに選ばれたMFのシースゥームを中盤に上げて、その軽快なプレーで攻撃を組み立てた。選手の才能テストも兼ねたこの日本戦、9月のASEAN大会、10月のU19アジア選手権、そして東南アジア大会へとつづく。

 タイが意気込んでいるのは、日本の「なでしこリーグ」を手本に、来年から「プレミア・リーグ」が発足し、不定期な試合しかできなかった環境から、一歩前進することができる手応えをつかんだからだ。

 今予選、中国はホスト国で出場しなかった。日本は、北朝鮮(五輪出場決定)、オーストラリアとは別グループだった。この組み合わせの有利さを忘れてはいけない。

 かつて、1980年代初期に、タイはアジア女王になったことがあり、王国復活へ向けて、若手育成の継続を表明している。

 日本は、現状を楽観視していてはいけない。

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