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2006日本グランプリシリーズ陸上競技 日本混成競技・和歌山大会 田中宏昌

(C)photo kishimoto
2006
日本グランプリシリーズ
陸上競技
日本混成競技・和歌山大会
田中宏昌

 

SPORTS IMPACT
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(C)photo kishimoto
vol.299-2(2006年 4月28日発行)
松原 明/東京中日スポーツ報道部

「マリナーズの曲がり角」

滝口 隆司/毎日新聞大阪本社運動部記者
  〜巨人戦の視聴率と原野球の質〜
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「マリナーズの曲がり角」
松原 明/東京中日スポーツ報道部)

 シアトルへ取材に行き、入場者の激減に驚いた。4月の観客動員は、開場以来過去最低の落ち込み。プロモーションを行っても、ファンの反応がにぶい、のがはっきりした。

 地元紙の「シアトル・タイムス」は、スポーツ特集欄のラリー・ストーン記者のコラムで「危機感はないのか」と、訴えていた。
中央の写真には、廣い外野スタンドに、わずか2人の青年しかいない、寒々とした光景が大写しされている。
「首脳陣は、もっと、危機感を持たねば駄目だ。それなのに、大丈夫、と、手を打たない。これでは、ファンを惹きつけることはできないのではないか」と、ストーン記者は怒る。

 マリナーズの今季は、4月に最多の11回、プロモーション・デーを組んだ。全く何もプレゼントのない日は5試合あったが、すべて2万7000人以下。地区ライバルのレンジャースを迎えた4月18日からの3連戦は、2万人さえ割り込み、1万7000人台が2試合もある、この、セーフコ・フィールド開設以来最低記録。
4月3日の開幕日に4万5515人の満員になった日以外は、一度も4万人の大台はない。中地区首位のホワイトソックスを迎えた3連戦は、何と、「連日2万4000枚以上のチケット当日売りがあります」という苦しさである。

 チャック・アームストロング会長は、ストーン記者の切り込みに、具体的な動員策を示せず「私は、若いこのチームの将来性に希望を持つ。地区優勝できる」と、失望させられるコメントだった。

 E・マルチネスDH、J・ビューナー外野手、D・ウィルソン捕手ら、長年チームを支えてきた人気者が去り、主力は移籍選手、あとは無名の若手。生え抜きのイチローは苦難のバッティング中。レーザー・ビームの守備しか見せ場がない。新人の城島は勉強中。とても、全軍をリードする立場にない。

 プロモーション・デーで、一番人気を呼んだのは、年1回の「イチロー首振り人形」の3万5237人。もはや、Tシャツ・ナイトぐらいでは、ファンも来ないのだ。
野球場を新設しても、チームに魅力がなければ、客足は遠のく、のは、他のシンシナチ、ピッツバーグも同じ。

 今季もマリナーズは3年連続最下位の危機。今後どう開拓するだろうか。


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