第25回ミズノスポーツメントール賞

第25回ミズノスポーツメントール賞発表(2015年3月4日)
2014年度 第25回 ミズノスポーツライター賞 受賞作品はこちらをご覧ください

------------------------------------------------------------------
「2014年度 ミズノ スポーツメントール賞」受賞者決定

 (公財)ミズノスポーツ振興財団では、(公財)日本体育協会、(公財)日本オリンピック委員会と共催で、1990年度より「ミズノ スポーツメントール賞」を制定しています。この賞は、我が国の競技スポーツおよび地域スポーツにおいて選手の強化・育成ならびに地域スポーツの普及・振興に貢献した指導者を顕彰するとともに、優秀な指導者の育成を目的に制定したものです。
 3月4日(水)、グランドプリンスホテル高輪で2014年度選考委員会を開き、受賞者を以下の通り決定いたしました。
 なお、この「ミズノ スポーツメントール賞」の表彰式を4月23日(火)にグランドプリンスホテル新高輪で行います。

【ミズノ スポーツメントール賞 ゴールド】(トロフィー、副賞200万円)
 横川 朝治 氏(スキー 北野建設株式会社)

【ミズノ スポーツメントール賞 シルバー】(トロフィー、副賞各100万円)
 宇津木 麗華 氏(ソフトボール ビックカメラ女子ソフトボール高崎)
 河田 正英 氏(岡山県 上級コーチ(飛込競技))

【ミズノ スポーツメントール賞】(トロフィー、副賞各50万円)
 高田 充 氏(テニス JOCアシスタントナショナルコーチ)
 白井 勝晃 氏(体操 鶴見ジュニア体操クラブ代表)
 マツェイチュク オレグ(MATSEICHUK Oleg)氏(フェンシング JOCナショナルコーチ)
 白倉 賢二 氏(群馬県 スポーツドクター)
 藤巻 有久 氏(東京都 スポーツドクター)
 神保 えり子 氏(神奈川県 上級コーチ(シンクロナイズドスイミング))
 椿 知夫 氏(鳥取県 スポーツ少年団認定育成員)
 三好 忠雄 氏(山口県 スポーツ少年団認定員(空手道))


名 称 2014年度 ミズノ スポーツメントール賞
目的及び
選考基準 過去継続して我が国における優秀選手の育成に努めた指導者およびその周辺の指導者、ならびに長年にわたり継続して地域スポーツの振興に尽力した指導者の顕彰
選考委員 委員長 竹田 恆和 氏((公財)日本オリンピック委員会 会長)
委 員  森  正博 氏((公財)日本体育協会 副会長)
 〃   監物 永三 氏((公財)日本体育協会 副会長)
 〃   泉  正文 氏((公財)日本体育協会 常務理事)
 〃   橋本 聖子 氏((公財)日本オリンピック委員会 常務理事)
 〃   尾崎 正則 氏((公財)日本オリンピック委員会 理事)
 〃   上治 丈太郎 氏((公財)ミズノスポーツ振興財団 副会長)
※順不同 

対象者 国内外を問わず我が国の競技スポーツの指導者および地域スポーツの指導者

受賞者及び 選考理由

■横川 朝治(よこかわ ともはる)氏 48歳(1966.5.10 生)
(スキー 北野建設株式会社)
 2003年に日本代表男子ジャンプ部コーチに就任、 2011年からはヘッドコーチ として、 日本のジャンプテクニックを世界に通用するレベルまであげた立役者である。 2014 年ソ チ冬季オリンピックでは 3 大会ぶりにメダル 2 個(銀1、銅 1)の獲得に貢献した。
【指導した主な選手】
 ・葛西紀明、東輝、宮平秀治
  2003年 世界選手権 ノーマルヒル3 位、ラージヒル3 位、団体 2位
 ・栃本翔平、岡部孝信、伊東大貴、葛西紀明
  2007年、2009 年 世界選手権団体 3 位
 ・伊東大貴、竹内択   2013年 世界選手権大会男女混合団体 1位
 ・葛西紀明、伊東大貴、竹内択、清水礼留飛
  2014年 ソチ冬季オリンピック個人 2位、団体3 位

■宇津木 麗華(うつぎ れいか)氏 51歳(1963.6.1 生)
(ソフトボール ビックカメラ女子ソフトボール高崎)
 2003 年日立&ルネサス高崎の選手兼監督に就任。監督就任 11 年間において、日本リー グ 5回、総合選手権大会 8回、国民体育大会 6回優勝の輝かしい成績を残す。2011 年日 本代表ヘッドコーチに就任した。2012 年第 13回世界選手権大会において、42 年ぶりに 優勝。2014 年世界選手権で 2 連覇、第 17 回アジア競技大会(仁川/2014)では 4 連覇の 偉業を達成した。その他、就任後 4 年間で 2013US ワールドカップ優勝、カナディアン オープン4連覇等、熱心な指導と鋭い分析力、観察力で日本チームの黄金時代を築いた。
【指導した主な選手】
 ・上野由岐子、峰幸代   2008年 北京オリンピック ソフトボール競技 1位
  2012、2014 年 世界女子ソフトボール選手権大会 1位
  2002、2006、2010、2014 年 アジア競技大会 ソフトボール競技 1 位

■河田 正英(かわた まさひで)氏 64歳(1950.7.22 生)
(岡山県 上級コーチ(飛込競技))
 昭和 45 年から岡山ダイビングクラブにて飛込競技の指導をはじめ、自身の選手とし ての経験とともに、飛込競技の強豪県へ精力的に出向き、飛込競技に関する知識及び 指導技術を学び、岡山県における飛込競技の指導体制や競技環境をゼロから築き上げた。
「出来ないと思えば前に進まない。出来ると思えば夢が見えてくる」を肝に銘じ、地元 小学生を集め飛込教室を開催するなど、岡山県下における飛込競技の普及・強化を一手 に担ってきた。長年の指導活動は、平成26 年に開催された第69回国民体育大会までに、 自ら指導した選手を延べ 49種目に入賞させる他、選手の中には 13 年連続で入賞する選 手を輩出するなど、着実に実を結んできた。特に地元岡山県にて開催された第 60回国 民体育大会(平成 17年)では、出場選手 4 名全員を入賞に導き、その指導手腕は高い 評価を受けた。現在も地域の子どもたちが参加できる体験教室の開催や競技会の企画・ 運営に尽力しており、飛込競技の普及、選手の発掘・育成、後進の指導者の育成ととも に、飛込競技を通じて青少年の健全育成に貢献したいと日々強い信念を持ち指導活動を 行っている。

■高田 充(たかだ みつる)氏 45歳(1969.9.26 生)
(岡山県 スポーツ尐年団認定員(スキー))
 指導者として、杉山愛、中村藍子、岩渕聡、吉田友佳、米村知子、米村明子といった 日本を代表する選手たちのプライベートコーチとして活動し、2003 年〜2007 年にかけ てフェドカップ代表コーチ、 2010 年〜現在にかけてデビスカップ代表コーチとしてナシ ョナルチームを統率した。2003 年フェドカップ・ワールドグループ復帰、2012 年デビ スカップ・ワールドグループ復帰に貢献。 2014 年デビスカップ・ワールドグループ 1回 戦で勝利し、現行制度初となる 8 強入りを果たした。同年の仁川アジア大会では、40 年 ぶりとなる男子シングルス金メダル獲得等に貢献した。
【指導した主な選手】
 ・岩渕聡 全仏、ウィンブルドン予選出場、全日本選手権ダブルス 1 位他
 ・杉山愛 ウィンブルドンシングルスベスト8、全仏、ウィンブルドンダブルス 1位他
 ・西岡良仁、杉田祐一、伊藤竜馬、内山靖祟
  2014年仁川アジア大会 男子団体3 位、男子シングルス 1 位、3 位、混合ダブルス 3 位
 ・錦織圭、伊藤竜馬、添田豪、杉田祐一、ダニエル太郎、内山靖祟
  2014年デビスカップワールドグループ ベスト 8

■白井 勝晃(しらい まさあき)氏 55歳(1959.9.2 生)
(体操 鶴見ジュニア体操クラブ代表)
 日本体育大学卒業後、私立鶴見女子中・高等学校において、教諭、体操部顧問とし て勤めた後、鶴見総合体育研究所・鶴見ジュニア体操クラブを設立し、世界選手権金 メダリストの白井健三選手をはじめ、多くの優秀な体操選手の育成と、体操民間クラブ の運営を通じて、広く体操界の発展に寄与した。指導者としても、体操関係団体役員と しても、体操界への貢献度は極めて高く、体操に向き合う情熱、物事に対する真摯な姿 勢の土台に築かれた人望の厚さから、人格者としての評価も高い。
【指導した主な選手】
 ・白井健三
  2013年 第44回世界体操競技選手権大会 男子種目別ゆか1 位、跳馬4 位
  2014年 第45回世界体操競技選手権大会 男子団体総合2 位、男子種目別ゆか 2 位

■マツェイチュク オレグ(MATSEICHUK Oleg)氏 42歳(1972.3.8)
(フェンシング JOC ナショナルコーチ)
 オレグコーチの招聘後、 2008 年北京オリンピックでは日本フェンシング界初のメダル (銀メダル)を獲得、更に 2012 年ロンドンオリンピックでも銀メダルを獲得した。オ レグコーチはこれまで日本にはなかった技術や戦術を取り入れるだけではなく、そこに 日本人の良さをプラスすることにより、日本独自のフェンシングを構築した。また、選 手とのコミュニケーションを積極的に図るなどして、トップアスリートとしての在り方 や心構えを日頃から選手一人一人に伝えることにより、世界で通用する選手を育ててい る。現在ではシニアだけでなく、ジュニアアスリートの強化にも力を入れており、指導 を受けた西藤選手が世界ジュニアランキング 1 位となるなど、その功績は目覚ましい。
【指導した主な選手】
 ・太田雄貴、三宅諒、千田健太、淡路卓、藤野大樹
  2008年 北京オリンピック 男子フルーレ個人 2位(太田)
  2010年 世界選手権大会 男子フルーレ個人 3 位(太田)、男子フルーレ団体 3 位(太田、三宅、千田)
  2012年 ロンドンオリンピック 男子フルーレ団体 2 位(太田、三宅、千田、淡路)
  2014年 仁川アジア競技大会 男子フルーレ団体 1 位(太田、三宅、千田、藤野)
 ・菅原智恵子
  2008年 北京オリンピック 女子フルーレ個人 7 位(入賞)
  2011年 世界選手権大会 女子フルーレ団体 3 位

■白倉 賢二 (しらくら けんじ)氏 64歳(1950.3.29 生)
(群馬県 スポーツドクター)
 昭和 61 年 6 月の群馬県スポーツドクター協議会設立に尽力するとともに、同年に同 県の県民・国体選手・トップアスリートを対象としたメディカルチェックを導入し、広 く県民に活用される健康管理、スポーツ傷害予防、競技会医事運営に貢献した。
現在も同県のスポーツドクター協議会会長を務めるなど、県下のスポーツ医・科学の発 展を支えている。

■藤巻 有久(ふじまき ありひさ)氏 72歳(1943.2.3 生)
(東京都 スポーツドクター)
 社会人陸上部や都民を対象とした健康相談や体力測定、国体東京都選手団のメディカ ルチェックなど、多様な指導活動を行ってきた。また、陸上競技関係団体、ラグビーフ ットボール競技関係団体及び東京都体育協会等の組織においてスポーツドクターとい う専門的な立場から指導・助言を行い、スポーツ医・科学の普及・発展に貢献してきた。

■神保 えり子(じんぼ えりこ)氏 64歳(1950.4.15 生)
(神奈川県 上級コーチ(シンクロナイズドスイミング))
 水泳指導者として、昭和 55 年から県内各地で水泳教室の指導に携わり、多くの県民 に水泳を通じてスポーツの楽しさを伝授し、生涯スポーツの普及振興に寄与した。また、 平成10年に開催された「かながわ・ゆめ国体」においては、シンクロ競技の運営責任 者としての大役を果たし、大会を成功裏に導いた。その後、横浜市の体育指導委員も歴 任し、水泳だけに捉われず広くスポーツの振興に尽力し、地元のコミュニティー形成に も力を注いだ。現在は、生涯にわたるスポーツの普及振興として、県民を対象とした水 泳教室はもとより、日本赤十字社水上安全法指導員として、25 年以上の長きにわたり、 小学生に対し初心者水泳と着衣泳を学校で指導している。更には、同県ライトセンター において、視覚障がい者に対する水泳やシンクロの指導に携わっており、まさに、障が いの有無に拘わらず、子どもから高齢者までを対象にスポーツの普及振興に力を注いで いる。

■椿 知夫(つばき ともお)氏 60歳(1954.9.3 生)
(鳥取県 スポーツ少年団認定育成員)
 長きにわたり、スポーツ少年団の指導者の中心となって活動し、鳥取県のスポーツ少年 団発展に尽力するとともに、創スポーツ少年団を核として、総合型地域スポーツクラブ「あ すなろスポーツクラブ」を立ち上げ、幼児から高齢者までを対象とした遊びの要素を取り 入れた「運動遊び」等のプログラムを提供し、会員の豊かなスポーツライフの創造に寄与 している。このクラブの特徴として、障がいのある人が活動している団体「ぼくたちのコ ミューン」が様々なプログラムに参加することにより、両団体の会員の交流が盛んとなっ ている。このクラブ活動をきっかけとして、近年は障がい者の社会参加の普及のためのス ポーツ活動に重きを置き、車いすバスケット・風船バレーボール・ソフトボール・マラソ ン・体験学習・自然保護活動等の企画、運営活動を積極的に行っている。他にも、メンタ ルケアアドバイザーとして、パワーハラスメント、心的障がいのある方のケア活動も行っ ている。

■三好 忠雄(みよし ただお)氏 75歳(1939.5.18 生)
(山口県 スポーツ少年団認定員(空手道))
 下関市長府武道館を拠点に、乃木道場少年空手道スポーツ少年団で週2日、指導者と して第一線で少年空手道の指導にあたり、実技だけでなく空手道を通した人格形成に力 を入れるなど青少年の健全育成に貢献している。また、拠点とする下関市長府武道館運 営会の理事として、空手道のみならず、剣道、柔道、弓道などの他武道団体が稽古に集 中できる環境づくりを心がけてきた。さらには、地元長府地区の住民が武道以外でも武 道館を利用できるようにするなど、地域に根付いた武道館運営を展開し、地域スポー ツ・生涯スポーツの普及・発展・振興に努力している。下関市空手道連盟では理事長と して次世代を担う若手役員、指導者の指導、育成や少年空手道の活動に力を入れており、 その結果空手道人口が増加するなど、山口県、下関市の空手道界の発展と振興に尽力し ている。長年の指導者としての実績により、昭和 56年に国体監督に任命され、以来 6 年間監督を務めた。その間、中国地区、山口県内で開催される空手道大会において審判 長、審判員として活躍すると同時に山口県空手道連盟理事に就任。以来、要職を歴任、 流派会派の多い空手道をまとめるべく組織作りに努力し、現在でも副会長としてその手 腕を発揮している。
※受賞者の方々の年齢は2015年3月4日現在のものです。

(お問合せ先)
  http://www.mizuno.co.jp/zaidan/toi/index.html

過去の受賞記録
公益財団法人 ミズノスポーツ振興財団 のミズノスポーツメントール賞サイトをご覧ください

HOME