第27回ミズノスポーツメントール賞

第27回ミズノスポーツメントール賞発表(2017年3月6日)
2016年度 第27回 ミズノスポーツライター賞 受賞作品はこちらをご覧ください

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「2015年度 ミズノ スポーツメントール賞」受賞者決定

 (公財)ミズノスポーツ振興財団では、(公財)日本体育協会、(公財)日本オリンピック委 員会と共催で、1990年度より「ミズノ スポーツメントール賞」を制定しています。この賞は、 我が国の競技スポーツおよび地域スポーツにおいて選手の強化・育成ならびに地域スポーツの普 及・振興に貢献した指導者を顕彰するとともに、優秀な指導者の育成を目的に制定したものです。
 3月6日(月)、グランドプリンスホテル高輪で2016年度選考委員会を開催し、受賞者を 以下の通り決定いたしました。
なおこの「ミズノ スポーツメントール賞」の表彰式は、4月18日(火)にグランドプリンス ホテル新高輪で行います。

【ミズノ スポーツメントール賞 ゴールド】(トロフィー、副賞200万円)
 井上 康生 氏 (全日本柔道連盟 全日本男子監督)

【ミズノ スポーツメントール賞 シルバー】(トロフィー、副賞各100万円)
 増島 篤 氏 (日本レスリング協会 スポーツ医科学委員長)
 梅木 千賀子 氏(鳥取県 スキー 上級指導員 アシスタントマネジャー)

【ミズノ スポーツメントール賞】(トロフィー、副賞各50万円)
 加藤 健志 氏 (日本水泳連盟 リオデジャネイロオリンピック競泳日本代表コーチ)
 眞鍋 政義 氏 (日本バレーボール協会 元全日本バレーボールチーム 女子監督)
 三宅 義行 氏 (日本ウエイトリフティング協会 ナショナルチーム女子監督)
 松尾 史朗 氏 (日本卓球協会 常務理事・スポーツ医科学委員長)
 岩本 洋 氏 (東京都 バレーボール 上級コーチ)
 飯田 忠子 氏 (山梨県 バレーボール等 スポーツリーダー)
 江ア 速雄 氏 (三重県 陸上競技 上級指導員)
 小林 優 氏 (滋賀県 陸上競技 指導員)
 山本 武司 氏 (岡山県 ソフトボール スポーツ少年団認定員)


名 称 2016年度 ミズノ スポーツメントール賞
目的及び
選考基準 過去継続して我が国における優秀選手の育成に努めた指導者およびその周辺の指導者、ならびに長年にわたり継続して地域スポーツの振興に尽力した指導者の顕彰
選考委員:委員長  竹田 恆和 氏((公財)日本オリンピック委員会 会長)
     委 員  上治 丈太郎 氏((公財)東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 参与)
      〃   監物 永三 氏((公財)日本体育協会 副会長)
      〃   岡崎 助一 氏((公財)日本体育協会 副会長)
      〃   大野 敬三 氏((公財)日本体育協会 常務理事)
      〃   橋本 聖子 氏((公財)日本オリンピック委員会 常務理事)
      〃   尾崎 正則 氏((公財)日本オリンピック委員会 理事)
      〃   水 野 英 人 ((公財)ミズノスポーツ振興財団 副会長)
          ※順不同 

対象者 国内外を問わず我が国の競技スポーツの指導者および地域スポーツの指導者

■受賞者及び 選考理由

【ミズノ スポーツメントール賞 ゴールド】

●井上 康生(いのうえ こうせい)氏 38歳(1978.5.15生)
(全日本柔道連盟 全日本男子監督)
 2012 年ロンドンオリンピックでは、日本男子柔道ではオリンピック史上初めての金メダル 無しの惨敗を喫し、連盟より日本男子柔道の再建を託され2012 年に全日本監督就任。全日本 合宿だけでなく、常日頃から所属の東海大学での指導、選手の各所属に赴き指導を行い、リ オデジャネイロオリンピックの活躍に貢献。選手・所属・全日本の三位一体の選手強化のも と、情報科学による指導法も積極的に取り入れ、2016 年リオデジャネイロオリンピックでは オリンピック史上初となる金メダル2 つを含む全7階級でメダルを獲得することに多大なる 貢献をした。
【指導した主な選手】
'16 第31 回オリンピック競技大会(リオデジャネイロ)
大野将平 男子73 s級1 位、ベイカー茉秋 男子90 s級1 位
原沢久喜 男子100kg 超級2 位
藤直寿 男子60kg 級3 位、海老沼匡 男子66kg 級3 位
永瀬貴規 男子81kg 級3 位、羽賀龍之介 男子100kg 級3 位

【ミズノ スポーツメントール賞 シルバー】
●増島 篤(ますじま あつし)氏 64歳(1952.8.7生)
(日本レスリング協会 スポーツ医科学委員長)
 1988 年のソウルオリンピックから日本代表選手団のメディカルスタッフとして選手団に帯 同。レスリングのほかバスケットボール、野球など多くの競技団体のドクターとして現場に 携わってきた。1999 年からは日本レスリング協会のスポーツ医科学委員長に就任し、同委員 会には医師だけでなく、生理学や栄養学など、様々なスポーツ医科学のスタッフを集め、ス ポーツ医科学全体で側面からサポートを実施。ロンドンオリンピックで金メダル4個、リオ デジャネイロオリンピックで金メダル4個・銀メダル3個の獲得に大きく貢献。特にオリン ピック4連覇を達成した伊調馨選手の担当医師として長年にわたり医事指導を担っており同 選手からの信頼も厚い。またレスリング協会のドーピングコントロール検査官として活躍す るとともにアンチ・ドーピング教育、啓発活動に努め、医師としての立場からトップ選手の 健康管理・安全対策等に積極的に寄与している。
【サポートした主なチーム・選手】
オリンピック日本代表選手団 本部メディアカルスタッフ/ドクター('88、'96、'00、'04、'08)
日本代表チーム '12 第30 回オリンピック競技大会(ロンドン)1 位(4 個)
'16 第31 回オリンピック競技大会(リオデジャネイロ)
伊調 馨 女子フリースタイル58 s級1 位
樋口 黎 男子フリースタイル57kg 級2 位
太田 忍 男子グレコローマンスタイル59kg 級2 位

●梅木 千賀子(うめき ちかこ)氏 72歳(1944.12.15生)
(鳥取県 スキー 上級指導員 アシスタントマネジャー)
 1974 年に鳥取県スキー連盟理事として県内ジュニアから成人までの幅広い年代のスキー指 導に携わり、鳥取県生涯スポーツ推進計画策定や境港市の地域スポーツ振興計画策定に協力 する一方、鳥取県体育指導委員女性委員長を務めるなど、長年にわたり地域スポーツの普及・ 発展と女性指導者の養成や組織の構築に努めてきた。
 スキー競技では、スキー上級指導員資格等を有し、全日本スキー連盟の指導員として、1996 年まで県内をはじめ全国レベルでの指導に携わり、地域スポーツの振興と競技力の向上に尽 力している。また、総合型地域スポーツクラブ「境スポーツクラブ」の前身である「みんな のスポーツ」において、障がい者や高齢者、スポーツの苦手な人や初心者など、多世代・多 志向の地域住民を対象にスポーツの機会を提供され、現在もクラブのリーダー的存在として 各種教室指導やイベント開催に携わるほか、県内で開催される指導者向け研修会や講習会に 積極的に参加し、指導者としての資質の向上にも努める姿は高く評価できる。

【ミズノ スポーツメントール賞】
●加藤 健志(かとう つよし)氏 51歳(1965.12.26生)
(日本水泳連盟 リオデジャネイロオリンピック競泳日本代表コーチ)
 きめ細やかな指導には内外から定評があり、特に平泳ぎでは世界トップクラスの指導力を 誇る。これまで金藤理絵・今村元気・田村菜々香・細越智選手など、多数の日本代表選手を 輩出。高校時までは平凡な成績であった選手が、東海大学での指導により才能が開花し、日 本トップクラスへと成長した。リオデジャネイロオリンピックにおいて金メダルを獲得した 金藤選手は、大学1年時から現在まで10 年間指導を行っている。
【指導した主な選手】
今村 元気 '05 第11 回世界水泳選手権(モントリオール)男子200m 平泳ぎ3 位
金藤 理絵 '16 第31 回オリンピック競技大会(リオデジャネイロ)女子200m 平泳ぎ1 位

●眞鍋 政義(まなべ まさよし)氏 53歳(1963.8.21生)
(日本バレーボール協会 元全日本バレーボールチーム 女子監督)
 新日鐵・ブレイザーズ監督としてVリーグ2連覇、久光製薬スプリングス監督としては、 Vリーグ準優勝、プレミアリーグ優勝等に貢献した。1996 年Vリーグと2006 年Vプレミア ムリーグ優勝時には、優勝監督賞を受賞。2009 年全日本女子バレーボールチーム監督に就任 後は、チームを世界選手権3 位、ロンドンオリンピック銅メダル、リオデジャネイロオリン ピック5 位入賞に導いた。
【指導した主なチーム】
全日本女子代表チーム '12 第30 回オリンピック競技大会(ロンドン)3 位
〃 '16 第31 回オリンピック競技大会(リオデジャネイロ)5 位

●三宅 義行(みやけ よしゆき)氏 71歳(1945.9.30生)
(日本ウエイトリフティング協会 ナショナルチーム女子監督)
 娘である宏実選手の競技スタート時(中学3年生)から現在までの16 年間マンツーマンで 指導し、2006 世界選手権で同競技女子で日本初のメダルを獲得させ、ロンドン・リオデジャ ネイロの両オリンピックでメダル獲得に尽力した。またリオデジャネイロオリンピックでは、 女子監督として、三宅宏実選手の銅メダルをはじめ、安藤美希子選手の5位、八木かなえ選 手6位の入賞に貢献した。
【指導した主な選手】
三宅 宏実 '12 第30 回オリンピック競技大会(ロンドン)女子48 s級2 位
'16 第第31 回オリンピック競技大会(リオデジャネイロ)女子48 s級3 位
安藤美希子 '16 第第31 回オリンピック競技大会(リオデジャネイロ)女子58 s級5 位
八木かなえ '16 第第31 回オリンピック競技大会(リオデジャネイロ)女子53 s級6 位

●松尾 史朗(まつお しろう)氏 61歳(1955.12.18生)
(日本卓球協会 常務理事・スポーツ医科学委員長)
 1988 年から今日に至るまで医師としてメディカルと、アンチ・ドーピングを中心としたサ ポートを、ナショナルチームに所属する全ての選手が直接受けてきた。2012 年スポーツ医科 学委員会委員長に就任し、委員会を医師、栄養士、スポーツ心理学者、トレーナー、スポー ツ科学者からなる30 名の組織に発展・活性化させ、スポーツ医科学を用いた選手強化体制を 構築。2016 年は18 の国際大会に延べ30 名の医科学委員の派遣を行い、その医科学サポート 活動は、リオデジャネイロオリンピックでの男女団体メダル獲得と男子個人戦初のメダル獲 得、2016 年世界ジュニア選手権大会での男女団体戦優勝に大きく貢献した。今後も2020 年 東京オリンピックでの金メダル獲得の悲願達成に向け、医科学サポートの中心となって活動 していくことが期待されている。その他、海外遠征時の障害マニュアルを作成し、海外遠征 時の障害への対処方を構築。国内外でナショナルチームの選手が病院を受診したときに出さ れた薬をアンチ・ドーピングの立場からチェックするなど指導・助言を永年継続してきてい る。
【サポートした主なチーム・選手】
ナショナルチーム男子 '16 第31 回オリンピック競技大会(リオデジャネイロ)団体2 位
ナショナルチーム女子 '16 第31 回オリンピック競技大会(リオデジャネイロ)団体3 位
ジュニアナショナルチーム男女 '16 世界ジュニア選手権大会(ケープタウン)団体1 位
水谷 隼 '16 第31 回オリンピック競技大会(リオデジャネイロ)シングルス3 位

●岩本 洋(いわもと ひろし)氏 69歳(1947.11.21生)
(東京都 バレーボール 上級コーチ)
 1970 年から私立松蔭高等学校でバレーボール部の指導に携わり、実業団バレーボール部、 全日本バレーボールチーム女子の指導を経て、ビーチバレーボールのナショナルチーム監督 に就任し、多くの選手を指導・育成し、競技力向上に寄与してきた。
 地域における指導としては、2001 年に東京都ソフトバレーボール連盟の特別委員・副会長 に就任し、東京島しょ地区にソフトバレーボールを初めて紹介し普及活動に努め、2004 年に はシニアの部を含む複数部門を対象とした第1 回ソフトバレーボール島しょ交流大会の開催 に尽力した。さらに、東京都内及び神奈川県内の特別支援学校において、ソフトバレーボー ルのデモンストレーションを定期的に行い、スポーツの楽しさを伝える活動を行うほか、東 日本大震災復興支援ボランティア活動の一環としてバレーボール・ソフトバレーボール教室 を被災地で毎年開催するなど、スポーツの普及・振興に寄与している。

●飯田 忠子(いいだ ただこ)氏 75歳(1941・4・18生)
(山梨県 バレーボール等 スポーツリーダー)
 1982 年に白州町体育指導委員に就任し、1985 年からは山梨県体育指導委員協議会委員、副 会長等を歴任、2009 年からは会長として県全体の組織強化やスポーツ推進委員の資質向上に 努めている。また、白州町教育委員会及び白州体育協会の協力のもと、2004 年に総合型地域 スポーツクラブ「ホワイトウォーターランド白州」の創設に加わり、現在はクラブマネジャ ーとして活動するほか、少子化による中学校部活動の廃部を受け、スポーツの機会を失った 子どもたちのため、2009 年、同クラブ内に「白州少女バレーボールクラブ」を設立、指導に あたっている。さらに、高齢者のスポーツ実施機会の確保を目指し、軽運動教室やサンドバ レー大会等を定期的・精力的に実施し、高齢者の社会参加、世代間交流の機会を提供するな ど、地域住民のスポーツ振興に寄与している。

●江ア 速雄(えざき はやお)氏 81歳(1935・5・22生)
(三重県 陸上競技 上級指導員)
 1963 年から鳥羽市体育指導員としてスポーツの指導に携わってから、これまで53 年間も の指導活動を実践してきた。陸上競技、バレーボール及び相撲の指導に携わるだけでなく、 指導者をまとめあげ、スポーツ少年団の組織化を進め、ジュニア期からスポーツに親しめる 環境づくりに寄与した。陸上競技では、鳥羽市体育協会理事等の要職を歴任し、1979 年には 「市民体力づくり健康マラソン大会」、1981 年には「伊勢志摩中日ジョギング・早歩き大会」 の大会開催から運営に至るまで、中心的な役割を果たし、市民の健康増進と競技の普及に努 めた。現在は、三重県スポーツ指導者協議会副会長として協議会運営や研修会開催に尽力す るほか、三重県ゴルフ連盟の体協委員会副委員長を務め、国民体育大会及びマスターズ大会 選手の選考、ジュニア育成などに努めている。

●小林 優(こばやし まさる)氏 79歳(1938・1・21生)
(滋賀県 陸上競技 指導員)
 1963 年に滋賀県立八日市高等学校陸上競技部の指導に携わり、以降、八日市市立聖徳中学 校陸上部、東近江市立玉園中学校陸上部の外部コーチを歴任、国民体育大会入賞選手やオリ ンピック強化指定選手を輩出するなど、高校陸上競技部のレベルアップや中学校のスポーツ 活動の活性化に寄与した。1970 年からは滋賀陸上競技協会の強化コーチとして指導に携わり、 また1973 年からは教育委員会や体育協会が主催して実施していた少年少女陸上競技教室で の指導に参画、2000 年にはスポーツ少年団へ組織化し、現在の東近江陸上スポーツ少年団の 礎を築いた。2012 年からは小学生低学年70 名を対象とした「キッズ陸上教室」を開講し、 低学年に適した総合的な運動能力を高める指導を行うとともに、チーフコーチとして、若手 指導者の育成にも注力するなど、公認スポーツ指導者として地域スポーツの普及・発展に貢 献している。

●山本 武司(やまもと たけじ)氏 76歳(1940・6・5生)
(岡山県 ソフトボール スポーツ少年団認定員)
 1977 年から鴨方町駅前団地少年ソフトボールチームの設立・指導に携わり、以降、1980 年 には六条院ソフトボールスポーツ少年団、1999 年には鴨方ソフトボールスポーツ少年団の設 立・指導にそれぞれあたるなど、これまで38 年間、スポーツ少年団の指導活動を実践してき た。また、2009 年には幼児から高齢者を対象とした総合型地域スポーツクラブ「あそぶとこ ろ」を設立し、一般会員対象の教室や、浅口市主催の初心者向けのスキー教室指導、中高年 を対象としたトレッキング指導など幅広く指導活動を行い、地域のスポーツ推進委員として も、生涯スポーツの普及・振興に大きな役割を果たしている。

※受賞者の方々の年齢は2017年3月6日現在のものです。

(お問合せ先)
  http://www.mizuno.co.jp/zaidan/toi/index.html

過去の受賞記録
公益財団法人 ミズノスポーツ振興財団 のミズノスポーツメントール賞サイトをご覧ください

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