第28回ミズノスポーツメントール賞

第28回ミズノスポーツメントール賞発表(2018年3月6日)
2017年度 第28回 ミズノスポーツライター賞 受賞作品はこちらをご覧ください

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「2017年度 ミズノ スポーツメントール賞」受賞者決定

 (公財)ミズノスポーツ振興財団では、(公財)日本体育協会、(公財)日本オリンピック委員 会と共催で、1990年度から「ミズノ スポーツメントール賞」を制定しており、2017年度 で28回目となります。この賞は、我が国の競技スポーツおよび地域スポーツにおいて選手の強 化・育成ならびに地域スポーツの普及・振興に貢献した指導者を顕彰するとともに、優秀な指導 者の育成を目的に制定したものです。
 3月6日(火)、グランドプリンスホテル高輪で選考委員会を開催し、以下の通り、受賞者を 決定いたしました。
なお、この「ミズノ スポーツメントール賞」の表彰式は、4月24日(火)にグランドプリン スホテル新高輪で行います。

【ミズノ スポーツメントール賞 ゴールド】(トロフィー、副賞200万円)
 結城 匡啓 氏 (日本スケート連盟 強化コーチ)

【ミズノ スポーツメントール賞 シルバー】(トロフィー、副賞各100万円)
 土江 寛裕 氏 (日本陸上競技連盟/東洋大学 陸上競技部 短距離部門コーチ)
 小原 信幸 氏(岡山県/ソフトテニス マスター上級コーチ)
 満田 つもる 氏(日本障がい者スポーツ協会/ボッチャ等 上級スポーツ指導員)

【ミズノ スポーツメントール賞】(トロフィー、副賞各50万円)
 奥野 景介 氏 (日本水泳連盟/早稲田大学 水泳部 競泳部門総監督)
 山田 耕介 氏 (日本サッカー協会/前橋育英高等学校 サッカー部監督)
 瀬尾 京子 氏 (日本体操協会/日本体育大学 体操競技部指導員)
 木島 明彦 氏 (全日本空手道連盟/近畿大学 空手道部監督)
 奈良 正人 氏 (秋田県/スキー スポーツドクター)
 村田 久忠 氏 (山形県/サッカー等 ジュニアスポーツ指導員)
 安倍 正弘 氏 (神奈川県/サッカー ジュニアスポーツ指導員)
 菅谷 正子 氏 (滋賀県/体操等 上級指導員)
 西山 克子 氏 (兵庫県/ソフトテニス 上級指導員)


名 称 2017年度 ミズノ スポーツメントール賞
目的及び
選考基準 過去継続して我が国における優秀選手の育成に努めた指導者およびその周辺の指導者、ならびに長年にわたり継続して地域スポーツの振興に尽力した指導者の顕彰
選考委員:委員長  竹田 恆和 氏((公財)日本オリンピック委員会 会長)
     委 員  上治 丈太郎 氏((公財)東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 参与)
      〃   大 野 敬 三 ((公財)日本体育協会 常務理事)
      〃   ヨーコ ゼッターランド ((公財)日本体育協会 常務理事)
      〃   佐 藤 直 子 ((公財)日本体育協会 監事)
      〃   橋 本 聖 子 ((公財)日本オリンピック委員会 副会長)
      〃   塚 原 光 男 ((公財)日本オリンピック委員会 理事)
      〃   水野 英 人 ((公財)ミズノスポーツ振興財団 副会長)
          ※順不同 

対象者 国内外を問わず我が国の競技スポーツの指導者および地域スポーツの指導者

■受賞者及び 選考理由

【ミズノ スポーツメントール賞 ゴールド】

●結城 匡啓(ゆうき まさひろ)氏 52歳(1965.4.22生)
(日本スケート連盟 強化コーチ)
 2005 年 4 月より現在に至るまで小平奈緒選手を 13 年間指導し続けている。指導している小平 選手はワールドカップ大会では 2016 年 11 月から 2017 年 12 月までの間、500m では 15 連勝と負 けなしの成績、2017 年 2 月世界距離別スピードスケート選手権大会 500m で個人種目として日本 女子初めての優勝、2017 年 2 月世界スプリント選手権大会で日本女子初の快挙となる世界記録で 総合優勝を達成、2017 年 12 月ワールドカップ大会第 4 戦の 1000m で女子個人のオリンピック種 目で初めて世界記録を樹立するなど、世界のトップ選手へと成長させた。
【指導した主な選手】
小平 奈緒 '17 2017/18 ワールドカップ第 4 戦 1000m 世界記録樹立
     '17 2017/18 ワールドカップスピードスケート 7 大会連続優勝 1 位
     '17 2016/17 ワールドカップスピードスケート競技会 500m 総合 1 位
     '17 世界スプリントスピードスケート選手権大会 総合 1 位
     '17 第 8 回アジア冬季競技会スピードスケート 500m/1000m1 位/1 位
     '17 世界距離別スピードスケート選手権大会 500m/1000m 1 位/2 位

【ミズノ スポーツメントール賞 シルバー】
●土江 寛裕(つちえ ひろやす)氏 43歳(1974.6.14生)
(日本陸上競技連盟/東洋大学 陸上競技部 短距離部門コーチ)
 2007 年から日本陸上競技連盟強化委員会委員として活動。2008 年北京オリンピックでの男子 4×100m リレーで銅メダル獲得にナショナルコーチとして大きく貢献した。以降、同種目は 2009 年ベルリン世界選手権、2012 年ロンドンオリンピック、2013 年モスクワ世界選手権で 8 位入賞を 果たした。2016 年リオデジャネイロオリンピックではトラック種目で最高成績となる銀メダルを 獲得、2017 年ロンドン世界選手権でも銅メダルを獲得し、男子 4×100m リレーはメダルの常連国 として国際的に認められるレベルになった。また、東洋大学では専任コーチとして桐生祥秀選手 を指導し、2017 年 9 月 9 日には日本人初となる 9 秒台(9.98)の歴史的記録に貢献した。
【指導した主な選手】
桐生 祥秀 ‘17 日本学生対校選手権 陸上男子 100m1 位 日本記録を樹立(9.98)
     ‘17 第 16 回世界陸上競技選手権(ロンドン) 4×100m リレー3 位
     ‘16 第 31 回オリンピック競技大会(リオデジャネイロ) 4×100m リレー2 位
     ‘15 IAAF 世界リレー大会(バハマ) 4×100m リレー3 位
     ‘14 第 15 回 U20 世界陸上競技選手権(ユージーン) 4×100m リレー3 位
ウォルシュ ジュリアン‘16 第 31 回オリンピック競技大会(リオデジャネイロ) 4×100m リレー2 位
           ‘15 第 28 回ユニバーシアード競技大会(光州) 4×100m リレー2 位

●小原 信幸(こはら のぶゆき)氏 79歳(1938.11.25生)
(岡山県/ソフトテニス マスター上級コーチ)
 1979 年に清音村体育協会清音ソフトテニスクラブの指導に携わって以来、39 年間指導活動を実 践してきた。清音ソフトテニスクラブでは、市内(旧村内)在住・在勤者を対象に「クラブ員相互 の親睦を図る」「体力保持・健康増進」「テニスを楽しみながらさらに技術の向上を図る」の 3 本 柱で指導を継続し、ジュニアから大人まで 500 人以上に指導を行ってきた。1992 年からは、清音 小学校児童を対象としたソフトテニス教室を立ち上げ、週 5 日制となった土日を有効に活用し指 導を行うとともに、成人を対象とした早朝ソフトテニス教室を手掛け、地域におけるクラブづく りとスポーツ振興に大きな功績を残している。
 また、総合型地域スポーツクラブ「きよねスポーツクラブ」の創設に携わり、現在も幅広い世 代や多志向の会員に指導を行っている。2010 年〜2012 年にかけては、ジュニア選手育成を目的と して子どもに専門的な指導を行う「ゴールデンエイジスポーツ強化事業(岡山県体育協会主催)」 において中心的な役割を果たし、ソフトテニス競技の普及・強化・礼節に特化して指導を行った。
 このほか、岡山県体育協会理事をはじめスポーツ団体の要職を歴任し、指導者育成に尽力する など、競技スポーツだけでなく、生涯スポーツ及び地域スポーツの普及・発展に貢献している。

●満田 つもる(みつた つもる)氏 87歳(1930.8.1生)
(日本障がい者スポーツ協会/ボッチャ等 上級スポーツ指導員)
 1965 年に北海道立身体障害者更生指導所において指導に携わって以来、53 年間指導活動を実践 してきた。旭川、美唄、岩見沢等の各地区でボッチャ・フライングディスク・車いすバスケット ボール等の教室や体験会を実施し、道内で障がい者スポーツとしてボッチャ、フライングディス クを普及させるとともに当該団体の設立に寄与した。また、新たな障がい者スポーツ大会等の企 画・運営に携わり、「北海道障害者スポーツ大会」や「はまなす全国車いすマラソン大会」等、 様々な障がい者スポーツ大会を道内に定着させた。
 また、障がい者スポーツの普及に最も重要な役割を果たす、障がい者スポーツ指導員や障がい 者スポーツコーチ等の指導・育成や組織作りを主導し、中でもパラリンピック競技のパラアイス ホッケー日本代表選手所属チーム「北海道ベアーズ」での指導や、指導者の育成に尽力している。
長野冬季パラリンピックの際には、道内の選手強化やアルペンスキー、クロスカントリースキー、 パラアイスホッケー(旧称:アイススレッジホッケー)の代表選手の強化等に携わるとともに、 日本代表選手団役員を務め、同大会の成功に寄与した。
 さらに、イベントや事務所が札幌市内に集まる現状を改善するため、旭川や苫小牧等の地域へ 呼びかけ、障がい者スポーツ指導員の講習会やジャパンパラアイススレッジホッケー大会の誘致 等を通じて、より身近な場所で、障がい者スポーツが始められる環境づくりに貢献している。
 現在は、障がい者スポーツ指導者協議会の代表者として組織づくりや運営に尽力するほか、 中央団体とのパイプ役として活躍しており、北海道の障がい者スポーツ指導の現場になくてはな らない存在となっている。

【ミズノ スポーツメントール賞】
●奥野 景介(おくの けいすけ)氏 52歳(1965.12.9生)
(日本水泳連盟/早稲田大学 水泳部 競泳部門総監督)
 四半世紀以上に渡り学生の水泳指導に携わり、数々のオリンピック代表選手・世界選手権代表 選手を輩出し続けている。自身もオリンピック・世界選手権・ユニバーシアード等の数々の国際 大会に日本代表コーチとして帯同し、日本代表選手を直接指導、2000 年以降の日本競泳競技の 繁栄・好成績に貢献している。
【指導した主な選手】
坂井 聖人 ‘17 世界選手権代表
     ‘16 第 31 回オリンピック競技大会(リオデジャネイロ)200m バタフライ 2 位
渡辺 一平 ‘17 東京都選手権水泳競技大会 200m 平泳ぎにて世界新記録樹立
     ‘17 世界選手権 200m 平泳ぎ 3 位
     ‘16 第 31 回オリンピック競技大会(リオデジャネイロ) 代表
中村 克 ‘17 世界選手権代表
    ‘16 第 31 回オリンピック競技大会(リオデジャネイロ)代表

●山田 耕介(やまだ こうすけ)氏 58歳(1959.12.3生)
(日本サッカー協会/前橋育英高等学校 サッカー部監督)
 長年に渡り、高校サッカー界を牽引し、指導してきたサッカー部は全国高校サッカー選手権、 全国高校総体でも優秀な成績を収めている(全国高校総体:優勝1回、3位2回、全国高校サッ カー選手権:優勝1回(決勝戦 2018 年 1 月)、準優勝1回、3位4回)。また、これまでに、数多 くの日本代表選手、プロサッカー選手など、国内外で活躍する選手を育ててきた。
【指導した主な選手】
山口 泰弘 ‘98 FIFA ワールドカップ(フランス)
松田 直樹 ‘02 FIFA ワールドカップ(日本・韓国)ベスト 16
細貝 萌 ‘11 AFC アジアカップ 1 位
青木 剛 鹿島アントラーズ時(2001-2016)にJ1リーグ、カップ戦優勝
田中 亜土夢 ‘17 HJK ヘルシンキのリーグ戦・カップ戦優勝
青山 直晃 ‘07 第 29 回オリンピック競技大会(北京)アジア予選

●瀬尾 京子(せお きょうこ)氏 45歳(1972.6.28生)
(日本体操協会/日本体育大学 体操競技部指導員)
 2000 年からジュニア強化に携わり、国内大会優勝、国際大会においてコーチとして帯同。2006 年より日本体育大学にて指導を開始し、全日本インカレ団体 7 連覇、全日本選手権大会 4 連覇す るなど、国内の競技会で大学生の実績を上げている。2010 年世界選手権大会では田中理恵選手が エレガント賞を受賞。2015 年世界選手権大会では、村上茉愛が個人総合 6 位。2016 年リオオリン ピックでは団体 4 位。2017 年世界選手権大会においては、個人総合 4 位、平均台 4 位、ゆか優勝 (日本人女子では 63 年ぶりの快挙)を成し遂げた。2009 年以降、毎年、日本代表選手を輩出して おり、日本の女子体操の発展に大きく貢献し、牽引してきた。
【指導した主な選手】
田中 理恵 ‘10 第 42 回世界選手権大会(ロッテルダム) 団体 8 位/個人 14 位
笹田 夏実 ‘14 第 45 回世界選手権大会(南寧) 団体 8 位
村上 茉愛 ‘17 第 47 回世界選手権大会(モントリオール) 個人 4 位/ゆか 1 位
     ‘16 第 31 回オリンピック競技大会(リオデジャネイロ) 団体 4 位/個人 14 位

●木島 明彦(きじま あきひこ)氏 72歳(1946.2.5生)
(全日本空手道連盟/近畿大学 空手道部監督)
 永年に亘り大学空手道の中核として選手を育成し、全日本大学空手道選手権大会で指導する近 畿大学は男子 15 回、女子 7 回と数多くの優勝を成し遂げている。指導する近畿大学からはOBを 含めて毎年多くの選手(本年は篠原浩人選手ら 6 名)がナショナルチーム入りし活躍をしている。
過去には 2008 年第 19 回世界選手権大会優勝、全日本選手権大会優勝 3 回、全日本選手権大会表 彰台 8 回などを収めた選手を指導した。昨年は FISU 第 10 回世界学生空手道選手権大会の団体戦 監督を務め、見事優勝を収めた。
【指導した主な選手】
篠原 浩人 ‘17 シリーズ A 沖縄大会 男子組手-67kg 1 位
     ‘14 第 16 回アジア競技大会 男子組手-67kg 1 位
齊藤 綾夏 ‘17 第 7 回東アジアシニア空手道選手権大会 女子組手+68kg 1 位
     ‘16 第 15 回アジア Jr&Cd,-21 空手道選手権大会 女子-21 組手+68kg 1 位
西村 拳 ‘16 プレミアリーグ ハンブルグ大会 男子組手-75kg 1 位
岩戸 美沙 ‘17 第 7 回東アジアシニア空手道選手権大会 女子組手-61kg 1 位
     ‘16 プレミアリーグ 沖縄大会 女子組手-61kg 1 位
船橋 真道 ‘17 第 7 回東アジアシニア空手道選手権大会 男子組手-67kg 1 位
井渕 智 ‘08 第 19 回世界空手道選手権大会 男子組手-80kg 1 位

●奈良 正人(なら まさと)氏 70歳(1947.11.20生)
(秋田県/スキー スポーツドクター)
 1980 年に鷹巣スキーレーシングスポーツ少年団の設立・指導に携わって以来、これまで 38 年間指導活動を実践してきた。同スポーツ少年団では、代表指導者として年間を通じスキー 競技の指導を行い、2006 年からは北秋田市スポーツ少年団副本部長として、同市スポーツ少 年団活動の企画・運営やスキーレーシングを通じた青少年の健全育成に努めている。
医師としてスポーツドクター資格を取得し、1989 年から県内スポーツ選手の治療、傷害予 防、健康管理などのサポートにあたり、主にスポーツ少年団員をはじめとするジュニア選手 に対し、傷害予防や健康等についての研修を行い、ジュニア選手の育成に尽力している。
 1995 年には秋田県体育協会スポーツ医・科学委員会委員に就任、2011 年からは委員長を務 め、県内選手の医・科学サポート、傷害予防対策、アンチ・ドーピング活動、貧血対策を主導 し、競技力向上とフェアプレー精神の啓発を推進したほか、国民体育大会冬季大会スキー競 技会の帯同ドクターを務め、選手の医・科学サポートを行った。また、スポーツドクター研 修会やスポーツ指導者研修会の講師を務め、県内指導者の資質向上に貢献した。
さらに、地域住民の健康増進を目指し、日常生活における運動の重要性や食事に関する注 意を促すなど、スポーツと調和した地域医療活動を展開しているほか、災害救護医療にも赴 くなど、多岐にわたって活動している。

●村田 久忠(むらた ひさただ)氏 68歳(1949.9.5生)
(山形県/サッカー等 ジュニアスポーツ指導員)
 1970 年に稲穂スポーツ少年団の設立・指導に携わって以来、これまで 48 年間指導活動を 実践してきた。同スポーツ少年団では、代表指導者として団の育成に努め、1981 年からは団 員の増加に伴い、サッカー競技を主な活動種目とする稲穂サッカースポーツ少年団を設立し、 引き続き代表指導者として指導を行っている。
 また、日本スポーツ少年団常任委員や山形県スポーツ少年団本部長等の要職を務め、地域 のスポーツ少年団の活性化に尽力し、日独スポーツ少年団同時交流の派遣団団長や 2015 年 日韓青少年スポーツ交流副団長を務めるなど、地域でのスポーツによる国際交流に大きな役 割を果たしている。
 さらに、稲穂サッカースポーツ少年団での指導の傍ら、専門の部活動指導教員が不在であ った鶴岡市立鶴岡第二中学校サッカー部の外部コーチを長年務め、中学生の指導を行ったほ か、レクリエーション・コーディネーターとして近隣市町村の各種団体・機関主催の健康・ 体力づくり、交流ゲーム等の指導にもあたり地域スポーツの推進役として活動している。
2006 年には、生涯スポーツの振興のため、総合型クラブ「稲穂ファミリースポーツクラブ」 の設立に中心的に携わり、現在はコーディネーターとして活躍し、鶴岡市におけるクラブ組 織の拡大と多世代にわたるスポーツ人口の増加に寄与している。

●安倍 正弘(あべ まさひろ)氏 65歳(1952.7.4生)
(神奈川県/サッカー ジュニアスポーツ指導員)
 1977 年に成瀬サッカースポーツ少年団の指導に携わって以来、これまで 41 年間指導活動を 実践してきた。同スポーツ少年団においては、団長として団運営に携わるとともに、指導者 としては、平日担当コーチとしてサッカーの技術指導を行い、発達期の傷害予防策の導入な ど子どもが安全で、効率よくスポーツに接することのできる指導を提唱し、指導者の資質の 向上を目指してきた。1989 年からは伊勢原市スポーツ少年団本部員として同市スポーツ少年 団の運営と活動の充実を図るとともに、スポーツ少年団のあるべき姿に立ち返り、魅力ある スポーツ少年団の活動を目指し、地域社会とともに歩む安全・安心のスポーツ少年団をつく るため、指導者の資質向上を目的とした研修会の開催を推進した。さらに、毎年開催する体 力テスト会の終了後には、ドッジボールやゲームを行う「親と子の交流会」を企画し、母集 団の育成にも尽力した。
 2006 年からは神奈川県スポーツ少年団委員として、県内指導者の育成や資質の向上、スポ ーツ少年団の普及・啓発活動を行い、県リーダー会の会員減少に歯止めをかけるため、市町 スポーツ少年団本部が実施する交流会等へ県のリーダーを派遣し、リーダー活動のすばらし さを市町スポーツ少年団役員や団員に啓発するなど、ジュニア・リーダースクール参加者の 増加に尽力した。2016 年には神奈川県体育協会理事及び神奈川県スポーツ少年団本部長に就 任し、単位スポーツ少年団での指導や県スポーツ少年団本部の運営等の豊富な経験を活かし、 県内の青少年スポーツの普及振興の担い手として活躍している。

●菅谷 正子(すがや まさこ)氏 79歳(1938.9.8生)
(滋賀県/体操等 上級指導員)
 1961 年から京都市内の公立中学校で保健体育科教諭及び体操部顧問として指導に携わり、 滋賀県移住後も滋賀県立の高等学校において体操競技部の顧問として活動した。部活動での 指導の傍ら、社会体育にも興味をもち、「いつでも、どこでも、誰でもできるスポーツ」をモ ットーに、地域において、子ども・婦人・高齢者を対象に健康・体力づくり教室の指導を始 め、その後、主婦層を対象として平日昼間を中心に親子体操教室や婦人体操教室等において、 現在に至るまで継続して指導している。高齢社会の到来とともに、「健康で生涯現役」を目 指すため、軽度認知症患者や後期高齢者を対象に、転ばない歩き方や寝込まないための体操 等の指導を実施しており、超高齢者には歌やしりとり遊び、座ったままの手・足体操、口・目 の体操、食事の摂り方など多方面にわたり指導するなど、「滋賀県を健康長寿日本一」のス ローガンを掲げ、地域のスポーツ指導に尽力している。
 このほか、滋賀県スポーツ指導者協議会や大津市レクリエーション協会の要職を歴任され、 現在も滋賀県スポーツ指導者協議会副会長や大津市レクリエーション協会会長を務めるなど、 生涯現役を実践し活躍している。

●西山 克子(にしやま かつこ)氏 69歳(1948.8.6生)
(兵庫県/ソフトテニス 上級指導員)
 1983 年に上郡町ジュニアソフトテニスクラブの指導に携わって以来、35 年間指導活動を実 践してきた。同クラブでは、ソフトテニスの普及振興を目指し、小学生対象のソフトテニス 教室を開講し、指導者として、多くの会員児童を育成してきた。指導にあたっては、ソフト テニスを通じた会員児童への礼儀・挨拶・スポーツマン精神・積極さの重要性を指導し、会 員を含む地元児童への挨拶の励行や声掛けに努め、地域の児童教育にも寄与している。また 近隣市町からの入会児童を含め常時 30〜50 名の会員数を維持し、かつての会員児童や保護者 が指導者の一員として活動を支えるなど、持続的な地域スポーツ活動の体制づくりにも貢献 している。
 これまで同クラブは全日本小学生ソフトテニス選手権大会に合計 29 回出場し、全国優勝を 果たした実績もあり、元プロテニスの浅越しのぶ選手や元ソフトテニス競技の上嶋亜友美選 手を輩出している。このほか、西日本小学生ソフトテニス連盟監事や兵庫県ソフトテニス連 盟副理事長、上郡町体育協会副会長等の要職を務め、組織運営に携わるなど、広域でソフト テニス競技の普及振興に寄与している。

(お問合せ先)
  http://www.mizuno.co.jp/zaidan/toi/index.html

過去の受賞記録
公益財団法人 ミズノスポーツ振興財団 のミズノスポーツメントール賞サイトをご覧ください

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