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柴田亜衣

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vol.217(2004年9月15日発行)

【杉山 茂】ラグビーの日本選手権は不用ではないか
【高田実彦】“異変”はスト騒動だけでない、“飛ぶボール”が乱舞している
【佐藤次郎】もっと見たいものがあった


 

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ラグビーの日本選手権は不用ではないか
杉山 茂/スポーツプロデューサー)

 ラグビーシーズンになった。関東は大学2グループの交流戦がフタ明けで、時節柄、この言葉の響きが重い。残暑のなかの早稲田・法政戦は5000人近い観客が集まり、対戦カードの妙味をたん能した。

 ところで、今シーズンも大会と日程編成に模索が続く。

 全国大学選手権は準決勝2試合が1月2日(国立競技場)へ戻った。昨年は後ろへずらしたため、ベストフォア激突以外は魅力なしとしてNHKに中継を見送られてしまった。長年なじんだファンは肩透かしで、ラグビー界全般にとっても、絶好の“テレビ露出”を失った。当然の再調整だ。

 2シーズン目のトップリーグも興味深い。外国人スターの参加が例年になく多いとされ人気の大学、実力のトップリーグの図式が固まり、やがては、すべての面で「トップ」となるか、期待がかかる。年を越してのリーグ終盤、2回目のマイクロソフト(MS)トーナメント、2月からの日本選手権というカレンダーは、どの大会の勝者が「最高」なのか。今シーズンも惑わされる仕組みは変わっていない。

 MSトーナメントの“置き場所”を思い切り変え、シーズンのフィナーレにトップリーグの覇者を、日本チャンピオンと讃えるシステムを採るべきではないのか。

 外国人を含めフルタイマーを揃えるトップリーグ勢へ大学勢が挑戦するのは、今やどれだけの意味があるのだろう。

 大学勢が全国大学選手権で燃えつきる状況は、9月新学年制でも採用されない限り改まるものではあるまい。

 レベルアップに、トップリーグとの対戦は不可欠というが、そうか。大学側が勝利もしくは善戦したところで、それはレベルが高いのではなく、トップ側の程度の悪さ、と言うことができる。

 対戦の機会をなくせば、他のボールゲームのように、大学界が衰退すると心配されるが、「秩父宮」という両者の交互あるいは併用できるホームを持つかぎり不安はあるまい。

 日本選手権不用論は不用だろうか。

“異変”はスト騒動だけでない、“飛ぶボール”が乱舞している
高田 実彦/スポーツジャーナリスト)

 プロ野球の合併・スト騒動も異常だが、グラウンド上でも異常としかいいようがない現象が起こっている。いやこれは、いいことなのかよくないことなのかは別にして、“作為的”に作られた異常な現象である。

 最初に次の数字を見てもらいたい。

 セ・リーグ 808→781→826→987→962。

 パ・リーグ 753→1021→869→1000→867。

 これは2000年からのリーグ本塁打数である。当然のことながら、今年は120試合前後の消化時点で、まだ各チーム15試合前後残っている。(00年130試合、01年と02年は135試合、03年と04年140試合)

 ことにセ・リーグのホームランが激増しているのだ。この分でいくとセ・リーグは史上初の1000本の大台に突入する。これはパのホームラン打者ローズと小久保がセに加わったからではない。

 だいたい、いっちゃ悪いが、広島の一軍1年生の嶋が31本、20試合も欠場していた巨人の阿部が29本、もっといえば横浜の多村が「24年ぶりにチーム日本人最高を更新」の37本、ヤクルトの岩村が「ペタジーニに次ぐチーム2番目」の40本を打っているのは常態ではない。彼らがにわかに長打力をつけたのか?

 そうではないのだ。“飛ぶボール”のなせる業なのである。

 ヤクルトも横浜も、今年からM社製のボールに切り替えた。巨人はもともとM社製。広島、阪神は2社のボールを使っているが、今年からM社のもミックスして使うことにした。昨年まで使っていて今年やめたのが中日である。パはほとんどM社製を使っている。このM社製のボールがいわゆる“飛ぶボール”である。

 もちろんどこの社製でもすべてコミッショナーが車両検査研究所に依頼している検査に合格しているボールであるし、試合前から審判部が管理して、どんな細工もできないようにしているが、業者によって飛ぶ距離が違うのだ。M社は、「ウチのボールは、コルクの芯の周りに巻く毛糸をほんのちょっと他社より多く巻いている。それだけ丁寧に作っているんです」というが、規格に合格しているのだから、業者側には作為も落ち度もない。

 しかし実際によく飛ぶのだ。それは12日のヤクルト岩村のホームランに端的に現われていた。低めの球を片手でミートしただけといえるような打ち方でボールが東京ドームのライトスタンドに入ってしまった。M社製だ。

 こういうことがあるから中日の落合監督は6月半ばから、「ウチは守って勝つチーム。怖いボールは使わないの」といってM社製を使わないことにした。

 どの社のボールを使うかは球団の勝手だから、“飛ぶボール”を使うチームはそれなりの戦略があってのことで、また、パのように「ホームランが出た方がお客さんが喜ぶじゃないか」という商売上の選択もある。

 そこでコミッショナーにいいたい。“飛ぶボール”を何とかしろというのではなく、「この際いっそのこと、ボールを大リーグと同じ規格で作らせろ」と。大リーグはスポルディング社一社だけのボールを使っており周知のように、ルールの許容範囲の上限で作られている。それに対して日本製は最も下限で作られている。これを大リーグと同じ上限にすることだ。

 ひところはボンボンとスタンドに飛び込む試合が歓迎されたが、目の肥えた最近のファンは、そういうのに味気なさを感じてきているようだ。アメリカにいたとき、日本流にいえば“飛ばないボール”で野球をやってきたパワーのある外国人打者がバカバカ量産するのがおもしろくなくなってきているのかもしれない。

 大リーグとの距離が接近している昨今だ。この際、大リーグと同じルール上限で作ったボールにすべきだと思う。

 今回の騒動でコミッショナーは、何か考えがあってのことだろうとは思うが、「私は労使に決められた範囲で仕事する立場」といって逃げ腰のように見える。しかしボールの問題は、労使の問題ではない。

もっと見たいものがあった
佐藤 次郎/スポーツライター)

 オリンピックをテレビでじっくり見たのは、このアテネがほとんど初めてのことだった。ここ20年ほどは、夏冬とも現地で取材に駆け回っている大会が多かったし、そうでなくともゆっくりと画面に見入っているわけにはいかなかったのだ。
 
 テレビ観戦がなかなか面白かったのは言うまでもない。ただ、すべてが終わってみると、いささか残念な気分も残っている。世界のトップ選手たちの姿をもっともっと見たかったのである。
 
 もっぱら見ていたのはNHKとNHK衛星第1だった。ここには民放のバラエティ色はなく、競技だけをちゃんと伝えてくれる。だが、とにかく日本選手関係の再放映(ハイライト集なども含めて)が多いのには閉口した。メダルラッシュだったこともあるのだが、前夜に行われた競技を翌日も繰り返し見せられるのでは、見る方もほとほと飽きてくる。それなら、ふだんはあまり見られない、いろいろな競技を幅広く見せてほしいと思うのも無理はなかろう。
 
 自国の選手を中心に番組を組むのは当たり前で、深夜の中継を再び放映するのも当然だ。しかし、メダル獲得といっても、あれほど繰り返さずともいいのではないか。そのうちのひとつの枠でもいいから、日ごろはあまり注目されない競技の、世界の名選手たちの妙技を見たかった。ウエートリフティング、男子のレスリング、セーリング、ボート、カヌー、フェンシング、馬術、各球技−−。挙げていけばきりがない。ふだんはなじみがなくとも、どれも適切な解説を聞きながらじっくり見れば、素晴らしく面白いのは保証つきなのである。
 
 これらの競技も放映されていたが、全体からみればいかにも少なかった。地上波と衛星を逐一チェックしていられない一般視聴者としては、柔道と水泳ばかり見せられていたという印象に違いない。4年に1度のことで、しかも見飽きた再放映よりずっと新鮮だったはずなのである。「他のものももっと見たかった…」という思いはなかなか消えていかない。
 
 いまは人々の興味が世界中へダイレクトに飛ぶ時代である。国内のリーグ戦のことは何も知らないが、NBAとNFLなら詳しいというファンがたくさんいる状況なのだ。世界の頂点に位置する選手たちのパフォーマンスは、たとえ人気競技でなくとも受け入れられると思う。日本選手にばかりこだわっていることはない。
 
 2年後にはトリノ、4年後には北京がある。おそらくは何も変わらないだろうが、一応は「もっと幅広い中継を」と願っておこう。ついでに民放には「もうタレントはいらない」と小声でつぶやいておこうか。

 


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