スポーツデザイン研究所
topページへ
topページへ
講演情報へ
オリジナルコラムへ
SPORTS ADVANTAGE EXPRESS 
   「批評性」「評論性」「文化性」の視点からスポーツの核心に迫る
最新GALLARY

photo

2004アテネパラリンピック競技大会
車椅子バスケットボール
女子 日本×ドイツ
高林美香

SPORTS IMPACT
  オリジナルGALLERY
2004アテネ-パラリンピック特集(2004年9月24日発行)
アテネパラリンピックリポート・Vol.2

【角田麻子】パラリンピックでもメダルの期待・健常者と同じ条件で戦うアーチェリー(アテネ発)



 

購読希望者は右よりエントリーして下さい。

エントリーフォームに不具合が生じております
右下のアドレスよりエントリーしてください。

筆者プロフィール

アテネパラリンピックリポート・Vol.1 2004年9月24日号「アテネパラリンピックが開幕・・・」
vol.218 2004年9月22日号「ラグビーの・・・」
vol.217 2004年9月15日号「ラグビーの・・・」
vol.216 2004年9月 8日号「ちょっと気になる・・・」
SPORTS ADVANTAGE
無料購読お申し込み
オリジナルコラムを中心に当サイトの更新情報、スポーツ関連講座やシンポジウム開催情報などを無料配信しています。今すぐご登録下さい。
申し込みはこちらから
メール配信先の変更
(登録アドレスを明記)
ご意見・ご要望
エントリーは下記アドレスに、氏名配信先アドレス男女都道府県別年齢所属、記入の上メールして下さい
advantage@sportsnet
work.co.jp
パラリンピックでもメダルの期待・健常者と同じ条件で戦うアーチェリー
(角田 麻子/スポーツライター)

 パラリンピックは早くも中盤。オリンピック同様、車いすバスケットボールやシッティングバレーといったチーム競技が苦戦している一方、すでに競技を終えた柔道では金メダル1つ、銀メダル2つ、銅メダル1つ。水泳でも前回シドニー大会で6つの金メダルを取った成田真由美が現時点で金メダル3つ(9月23日現在)を獲得するなど、オリンピックと同じように、柔道・水泳といった種目での活躍が目をひいている。
 
 そして、オリンピックでは「おやじの星」山本選手の銀メダル獲得で一躍脚光をあびたアーチェリーが、パラリンピックでもやってくれそうだ。

 22日に行われたアーチェリー女子個人車いすでは、平沢奈古と磯崎直美の2名が、準決勝へとコマを進めた。
 
 アーチェリーは健常者と同じ条件で戦う競技のひとつ。車いすと立位(もしくは椅子に座る)の2種類の戦い方でそれぞれ競うにしても、下肢だけではなく上肢に障害があっても、的までの距離は70m、的の大きさもすべて健常者と同じ状況で競技を行う。
 
 トーナメントの組み合わせを決めるために、前日の21日にランキングラウンドというのが行われたのだが、そこで平沢が世界記録を更新した。
 
 最高点の10点満点を72回射れば720点が最高得点になる72射で、もともとあった世界記録はイタリアの選手がシドニー大会で出した593点。しかし平沢は、アーチェリー大国・韓国の選手の601点すらも上回り、トータル613点と世界記録を大幅に塗り替えた。
 
 平沢は、1回戦後の勝利でも「まだ緊張しています」とコメント。しかし「アテネに入って調子がよくない」と言いながら、世界記録を更新したその本番での強さはトーナメントでも発揮され、12射で競う2回戦、最後86対85の1点リードで迎えた最終1射で、先に相手が10点満点を命中させ、平沢も10点を命中させないと負けが決まってしまうというその最後の一射、彼女はきっちり的のど真ん中、10点を命中させ、準決勝へと勝ち進んだ。

 準決勝までは、決められた時間内に自分のペースで決められた本数の矢を射るが、決勝の「オリンピックラウンド」は、お互い1射ずつ交互に射る。ゴルフで言うマッチプレーだ。
 
 相手の得点がプレッシャーになったり、逆に「よしっ」と思って力みにつながったりと、微妙な感情が結果に大きく影響するわけで、今までの戦いよりもさらに「精神力」の勝負になる。

 彼女が今回出した世界記録は、あくまでも障害者スポーツ競技の枠の中のことだが、「精神力」には障害者も健常者もない。ぜひ彼女のしたたかな強さで、いずれは健常者と同じフィールドで戦うのを見てみたい。

 しかし、まずはその前にパラリンピック・アーチェリー個人女子の決勝は25日。メダル獲得なるか。注目したい。
                           (アテネ発)

 



Back Number

2004年
vol.218(09/22)

vol.217(09/15)

vol.216(09/ 8)

vol.215-3(09/ 3)

vol.215-2(09/ 2)

vol.215-1(09/ 1)

vol.214(08/25)

vol.213(08/18)

vol.212(08/11)

vol.211(08/ 4)

vol.210(07/28)

vol.209(07/21)

vol.208(07/14)

vol.207(07/ 7)

vol.206(06/30)

vol.205(06/23)

vol.204(06/16)

vol.203(06/ 9)

vol.202(06/ 2)

vol.201(05/26)

vol.200(05/19)

vol.199(05/12)

vol.198(04/28)

vol.197(04/21)

vol.196(04/14)

vol.195(04/ 7)

vol.194(03/31)

vol.193(03/24)

vol.192(03/17)

vol.191(03/10)

vol.190(03/ 3)

vol.189(02/25)

vol.188(02/18)

vol.187(02/13)
vol.186(02/ 4)
vol.185(01/28)
vol.184(01/21)
vol.183(01/14)
vol.182(01/ 7)
2003年
vol.181(12/26)
vol.180(12/19)
vol.179(12/17)
vol.178(12/12)
vol.177(12/10)
vol.176(12/ 5)
vol.175(12/ 3)
vol.174(11/26)
vol.173(11/19)
vol.172(11/12)
vol.171(11/ 5)
Vol.170(10/29)
Vol.169(10/22)
Vol.168(10/15)
Vol.167(10/ 8)
Vol.166(10/ 1)
Vol.165( 9/24)
Vol.164( 9/17)
Vol.163( 9/10)
Vol.162( 9/ 3)
Vol.161( 8/27)
Vol.160( 8/20)
Vol.159( 8/13)
Vol.158( 8/ 6)
Vol.157( 7/30)
Vol.156( 7/23)
Vol.155( 7/16)
Vol.154( 7/ 9)
Vol.153( 7/ 2)
Vol.152( 6/25)
Vol.151( 6/18)
Vol.150( 6/11)
Vol.149( 6/ 4)
Vol.148( 5/28)
Vol.147( 5/21)
Vol.146( 5/14)
Vol.145( 5/ 7)
Vol.144( 4/30)
Vol.143( 4/23)
Vol.142( 4/16)
Vol.141( 4/ 9)
Vol.140( 4/ 2)
Vol.139( 3/26)
Vol.138( 3/19)
Vol.137( 3/12)
Vol.136( 3/ 5)
Vol.135( 2/26)
Vol.134( 2/19)
Vol.133( 2/12)
Vol.132( 2/ 5)
Vol.131( 1/29)
Vol.130( 1/22)
Vol.129( 1/15)
Vol.128( 1/ 8)
2002年
Vol.127(12/25)
Vol.126(12/18)
Vol.125(12/11)
Vol.124(12/ 4)
Vol.123(11/27)
Vol.122(11/20)
Vol.121(11/13)
Vol.120(11/ 6)
Vol.119(10/30)
Vol.118(10/23)
Vol.117(10/16)
Vol.116(10/ 9)
Vol.115(10/ 2)
Vol.114( 9/25)
Vol.113( 9/18)
Vol.112( 9/11)
Vol.111( 9/ 5)
Vol.110( 8/28)
Vol.109( 8/22)
Vol.108( 8/14)
Vol.107( 8/ 7)
Vol.106( 7/31)
Vol.105( 7/24)
Vol.104( 7/17)
Vol.103( 7/10)
Vol.102( 7/ 3)
Vol.101( 6/26)
Vol.100( 6/19)

100号記念メッセージ

150号記念メッセージ


Copyright (C) Sports Design Institute All Right Reserved
本サイトに掲載の記事・写真・イラストレーションの無断転載を禁じます。 →ご利用条件